沖縄県の観光客数、2019年度の消費額の向上を狙う

ハワイ越えを狙う沖縄
ハワイ越えを狙う沖縄

沖縄観光の目標数値として、2018年観光客数1,000万人の達成がある。

もう1つの目標としていたのが、ハワイの観光客数だ。

2018年2月の発表では、観光客数でハワイを抜いたというニュースが飛び込んできたが、先日のハワイの上方修正により、わずかに及ばなかったことが分かった。

ハワイと同水準に達した入域観光客数

ハワイの数値情報修正により、ベンチマークとしていた観光客数を上回ることができなかったがいずれも同水準であることは変わりない。

観光立県の沖縄として、今後のベンチマークとなるのが「消費額」だ。

2017年入域観光客数

  • 沖縄 |939万6200人
  • ハワイ|940万4346人(沖縄差+8,146人)

沖縄とハワイの消費額の差は約2

現在、消費額では、ハワイと2倍以上のひらきがある。

要因としてあるのが、『平均日数』の違いによるものである。

観光客1人当たりの滞在期間中の平均消費額

  • 沖縄 |約7万円
  • ハワイ|約19万円

沖縄のハワイとの差は約12万円ほど開きがある。

平均滞在日数

  • 沖縄 |3.78日
  • ハワイ|8.95日(沖縄比約+5日)

ではどうしたら、沖縄の平均滞在日数を向上させることができるのか?

沖縄の今後の戦略を勝手に考えてみた。

沖縄県観光の今後の戦略を勝手に考える

超富裕層の獲得

下記1.と2.ではどちらが効率よく消費額を獲得できるか?

  1. 宿泊単価1万円の観光客を50人獲得するか。
  2. 宿泊単価50万円の観光客を1人獲得するか。

いわずともであるが答えは2.である。

パレートの法則(80:20)

売上の80%は上位顧客20%がもたらすという法則である。

観光消費額も同様だ。

全体の消費額の80%は、消費額上位20%の富裕層からもたらされている。

獲得することで、設備費も人件費も削減することができる。

沖縄本島のナイトエンターテイメントの拡充

近年、カジノ構想や、東京ディズニーランドや、USJの参入などの噂もあったが、沖縄のエンターテイメント市場はまだまだ小さい。

背景としては、エンターテイメント産業がなくとも、自然や気候の良さで、成長できたため、近年まで投資対象とならなかったためである。

沖縄は歴史的にも、日本や中国、アメリカと3つの異なる文化の影響を受けている。

琉球文化の独自価値でエンターテイメント性を高め、夜を中心に提供できれば、昼と夜の消費喚起を促すことができるのではないだろうか。

沖縄離島の離島コンテンツのブランディング強化と発信

「沖縄観光と言ったら?」という問いに、「海」と答える方が最もだと思うが、それ以外のコンテンツを答える人は少ない。

ハワイはそれができている。

ハワイの玄関口であり、ワイキキビーチがあるオアフ島。

豊かな自然や熱帯雨林広がるマウイ島。

谷や渓谷美しいカウアイ島。

マウナロア火山、キラウエア火山など2つの火山保護区を持つハワイ島など。

沖縄県でも「海水浴として存在する海」だけではない、魅力や楽しみ方を伝える必要があると考える。

西表島には、自然豊かなマングローブとトレッキング、与那国島には、海底遺跡やハンマーヘッドシャークの大群とダイビング、神の島と呼ばれる「久高島」の歴史散策などだ。

まとめ

観光客数はハワイと同水準になった今、ハワイの次のベンチマークは「消費額」である。

消費額増加に大きく寄与するのは、平均日数増やすことであり、そのために必要な、「コンテンツの多様化」と「超富裕層の獲得」である。

参考資料

おしらせ

最後に少しお知らせです。