MarketFit沖縄の上原です。
沖縄でマーケティング会社を経営しています。
新型コロナウイルスの感染拡大を受けて、先日3月28日の首相官邸にて記者会見の記事です。
安倍総理が「いつ急拡大してもおかしくない。長期戦を覚悟する必要がある」と国民へ警戒を呼びかけました。
https://www.jiji.com/jc/article?k=2020032800334&g=pol
皆さんはこのニュースをみて、経済への影響についてどう思いましたでしょうか?
私は、コロナ終息宣言後も、経済は半年以上低迷すると考えています。
今回は、コロナウイルス影響下の経済について、次の内容をお伝えします。
・経済は、どうなるのか?
・今後どういうことが起きるのか?
・我々は何をすべきか?
後半では、沖縄県民向けの支援策についても、ご案内しておりますので、併せてご覧ください。
経済的影響はリーマンショック以上
今回の新型コロナウイルスの経済への影響は、「リーマンショック以上」と、報じられてきています。
■リーマンショック
2008年にアメリカの投資銀行の倒産が原因。
そして金融機関が破綻の連鎖で、金融バブルが崩壊。
損失を出した金融機関が、企業へお金を貸すのが難しくなった。
結果、資金繰りに困った企業が活動できなくなり不況に陥った。
■コロナショック
コロナウイルス感染症の蔓延(まんえん)が原因。
世界中で都市封鎖や活動自粛が発生。
生活者においては移動を伴う消費活動と物流がストップ。
2020年4月現在も続いています。
リーマンショックとの違いは、「ほとんどの経済活動がストップしている」ということです。
もはや飲食店、観光、イベント業界は、企業の自助努力では立ち行くことができないところも多い状態です。
コロナウイルス終息後の経済は?
では、コロナウイルスの日本での終息後は、どうでしょうか?
おそらく解除後も、自粛ムードは続くと見られます。
理由は次の通りです。
- 新薬の普及に1年以上かかる
- 世界中での終息にも時間がかかる
- 新たな感染への配慮が必要
- イベント等へ社会的に厳しい批判
以上を踏まえると、沖縄県でもコロナウイルス終息後、経済停滞は続くという見方が強いです。
国はもちろん経済対策は実施しますが、世界情勢を見ながらの判断となるため、急拡大はできません。
短期的も景気回復は難しいでしょう。
今回、私が伝えたいことはこうです。
「長期的な不況になります。各自で早めに備えましょう」
長い不況に備えるべきこと
では、どのようにして備えるべきでしょうか?
それは「消費を減らし、市場価値を高める」ことです。
まず、経済活動の自粛が続いている中で、収入を増やすことは容易ではありません。
国民の収入はほぼ確実に減ります。
対策のポイントは大きく3つです。
ポイント①支出を減らす
ポイント②リソースを最適化する
ポイント③市場価値を高める
具体的に、「生活者視点」と、「企業(事業主)視点」に分けて説明します。
生活者側の対策
まずは生活者としての対策です。
対策①支出を可能な限り減らす
これは言うまでもありませんが、無駄な消費を減らす必要があります。
サービスを提供する側の人間として、削減せよというのは、かなり心苦しい助言です。
消費活動を推進する動きもありますが、何かあったときに、誰もあなたを守ってくれません。
全てを削れというわけではなく、影響のない範囲で削ってください。
消費は、本当に必要なものに絞ってください。
対策②所有物を最適化し、収入を複数作る
所有物の最適化とは、今自分の持っているスキルや、車、土地などを利用して、収益化を図るということです
収益はお金ではなく、食料のようなものでもよいと思います。
・スキルを活かした副業
・実家の農業で、野菜などを育てる
・平日使用しない所有車を、カーシェアする
大きな収益は見込めない可能性もありますが、収入源として価値を見出せるかもしれません。
手軽に始められるなら、挑戦してみてみてはいかがでしょうか?
対策③市場価値を高める
市場価値を高めるは、自分のスキルアップです。
今後どのような状況になるかわかりません。
・会社の倒産
・長引く不況
・別の感染症の発生
コロナショック後は、経済システムや、社会活動は大きく変化しています。
何があったときに対応できるように、スキルアップし、自分の価値を高めておくことをオススメします。
たとえ何も起こらなかったとしても、あなたも市場価値は、現在よりも上昇します。
リスクヘッジとして、やらない理由はないと思いませんか?
企業(事業主)側の対策
続いては、企業(事業主)の場合です。
対策①無駄な支出をとにかく減らす
基本、「減らせるコストは削る」です。
とくに「固定費」と「人件費」は支出が大きいため、検討は必要です。
重大局面なので、いろんな厳しい判断が迫られるかもしれません。
広告費も削減も検討しましょう。
今広告を出したところで、消費が減退している中、効果は期待できません。
対策②所有物を最適化し、収入を複数作る
オンライン化をすすめましょう。
打ち合わせは、できる限り、オンライン会議で(ハングチャットなど)を利用し、移動時間と費用圧縮をします。
そしてその他の業務に、時間を注ぎましょう。
公式サイトやSNSを強化も必要です。
WEBページは24時間、あなたの代わりになって働いてくれます。
デジタル化へ対応しましょう。
対策③企業価値を高める。
企業価値を高めるのに必要なのは、ブランディング活動です。
顧客とのSNSでの「コミュニケーションによる、関係性の構築」や、「良質な情報の発信」により絆を深めましょう。
コロナショック後は、より魅力的な強い企業体質となるでしょう。
行政支援の活用
行政支援の活用についても検討していく必要が出てくるかと思います。
生き延びる術ですので、積極的に活用しましょう。
こちらに沖縄県の支援ページのリンクを貼っておきます。
リアル店舗を持たない、個人事業主や、フリーランスの方なら、一度店を休業させる選択もありかと思います。
そのほうが倒産のリスクを軽減できる可能性もあります。
どうしたら、リスクを減らすことができるのか、今一度検討してみてください。
生産したら一部は無料で共有(シェア)しよう
今、あなたの優先すべきことは「自分(自社)と、その家族(社員)」を守ることです。
今回は、単なる不況ではなく、経済活動が止められる状況です。
ただ、もし可能であれば、活動の一部を、社会へ無料配布を検討してください。
- 収入が0になってしまった人
- 従業員を抱えた経営者
- どうしていいかわからない人
ご存知の通り、他にも困っている方はたくさんいます。
もちろん、全てを配布する必要はありません。
- 自分の活動を通して世の中に還元できることはないか?
- 費用や労力をかけずにできることはないか?
一度考えてみてください。
気持ちはあるけど、方法がわからない方は、私へご連絡ください。
Market Fit沖縄の取り組み
当社では、小さな支援ではありますが、3つの取り組みを実施(および検討)します。
【支援1】事業問題の相談と、計画作りの支援(事業主向け)
【支援2】相談窓口の無料開放(生活者向け)
【支援3】無償支援活動の協力者の募集と周知(検討中)
コップ半分の水
このコップの状態を、言葉にしてみてください。
・半分、水が入っている
・半分も、水が入っている
・半分しか、水が入っていない
・半分、空である
これは、著名な経済学者P・F・ドラッカーの「コップの水理論」で使われる例えである。
『事実は一つ、解釈は無限』つまり、出来事は捉え方次第ということです。
コロナの影響で、こんなに売上落ちた。最悪だー
自分(自社)の見直すべき課題を見つけた。解決したらさらに売上伸びる
マイナス思考は、リスク察知能力が高い人なので、決して悪いことではありません。
重要なのは、その後、プラスの思考へ転換させ、行動に移すことです。
まとめ
最後に、経済の低迷の長期化に備える行動を、もう一度おさらいします。
■生活者側の対策
・支出を可能な限り減らす
・所有物で収入を作る
・自らのスキルアップをする
■企業(事業主)側の対策
・コストカット。特に固定費・人件費・広告費
・オンライン化で、リソースを最適化する
・ブランディング活動をする
助成金などの支援も、状況に応じて活用しましょう。
そして可能でしたら、活動の一部を無料で、さらに困っている人達へ還元してあげてください。
写真は沖縄の県花、デイゴです。
花言葉は「夢」「活力」「生命力」「和」です。
コロナ上等!かかってこい!
私自身も含めて、みなさんもコロナウイルスへの不満は、出し尽くしたかと思います。
次はみんなで知恵を出す時です。
「コロナ上等!かかってこい!」という気持ちで、一緒にこの難局を乗り切りましょう。
最後まで読んでいただいた皆様へ、1つだけお願いです。
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身近にいる困っている方や、協力者を増やしていきたい次第でございます。
ぜひともご協力のほどよろしくお願いいたします。